感染リスクはゼロにはできない 気にすべきは「ウイルス量」

公開日: 更新日:

「よく専門家は新型コロナウイルスを含む飛沫の大きさは5マイクロメートル(1マイクロメートルは0・001ミリメートル)から500マイクロメートルぐらいという話をします。ところが、一般の人はその話の重要性を理解できていません。それは5マイクロメートルと100マイクロメートルの大きさの差を実感できないせいもあるでしょう」

 両者は例えていうと直径5センチの球と直径1メートルの球ほどの違いがあり、体積では8000倍の差がある。体積とウイルス量が比例すると考えれば、両者の感染リスクの差は8000倍ということになる。

「咳や会話で飛沫は2メートルほど飛ぶといわれていますが、大きな飛沫は直径が100~500マイクロメートルほどあり、その重さ故に口元から数センチから十数センチ先に落ちます。その位置に飲食物があれば当然感染リスクは高くなります。だからこそ、大勢の飲食は感染リスクが高いのです。とくに小分けせずに大皿から食べるのは危険です」

 一方、エアロゾルと呼ばれる0・5マイクロメートル未満の小さな飛沫が口や鼻から侵入して感染する可能性はあるが、そのウイルス量を考えれば感染リスクは100マイクロメートル以上の飛沫の比ではない。空気の流れを止めずにエアロゾルを拡散させるように換気すれば、感染リスクはさらに低くなる。

「専門家の中には感染リスクが低く自分もよくわかっていないのに海外の研究論文の結果をうのみにして危機感をあおっている人もいます。一般の人はそれに惑わされず、自分でできることを気にかけ、そうでない事柄は気にしないことです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  4. 4

    フジテレビ労組80人から500人に爆増で労働環境改善なるか? 井上清華アナは23年10月に体調不良で7日連続欠席の激務

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    露木茂アナウンス部長は言い放った「ブスは採りません」…美人ばかり集めたフジテレビの盛者必衰

  2. 7

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も

  3. 8

    和田アキ子戦々恐々…カンニング竹山が「ご意見番」下剋上

  4. 9

    紀香&愛之助に生島ヒロシが助言 夫婦円満の秘訣は下半身

  5. 10

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係