新型コロナ対策「次亜塩素酸水」をどう使えばいい?<前編>

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルスに次亜塩素酸水は効くのか? 今月4日に設立された「次亜塩素酸化学工業会」代表理事の石田智洋氏に聞いた。

 次亜塩素酸水より前からあった消毒剤が、強アルカリ性の次亜塩素酸ナトリウム水だ。

 家庭の台所によくある漂白剤系の消毒剤で、「飲み込むと危険」「触ると皮膚がただれる」「金属をさびさせる」「有害塩素ガスを発生させやすい」といった問題点があった。

「一方、次亜塩素酸水は、次亜塩素酸ナトリウムに別の溶液を混合して化学調整する(非電解型)、あるいは電気分解(電解型)で作った中性から酸性の消毒剤。ウイルス、細菌、真菌にまで幅広く有効で、飲み込んでも安全。ウイルスなどを攻撃した後はすぐに酸素、水、塩といった安全な成分に分解されます」

 経産省の要請で「独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)」が行った研究では、最終報告として、次亜塩素酸水は電解型、非電解型ともに、有効塩素濃度35ppm、pH6・5以下(中性~酸性)で新型コロナウイルスを99・99%以上、不活性化する、つまり、ほぼゼロにすることが認められた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に