著者のコラム一覧
佐野靖子ミラザ新宿つるかめクリニック婦人科医師

ミラザ新宿つるかめクリニック婦人科医師。順天堂大医学部卒。同大産婦人科入局後、非常勤助教を経て現職。医学博士、日本産婦人科学会専門医、日本女性医学学会専門医。専門は更年期障害、女性のヘルスケア。

低用量ピルを使うとニキビが治るというのは本当なのか?

公開日: 更新日:

 ピルはニキビに効果があることを聞いた事がある方は多いでしょう。

 ニキビは毛穴の中に皮脂が溜まり、雑菌が増えることで起こります。男性ホルモンは皮脂を増やす作用がありニキビを悪化させますが、ピルには男性ホルモンを抑える働きがあります。塗り薬や抗菌薬の飲み薬でも治らない場合、ピルを希望して婦人科の門を叩く患者さんは少なくありません。

 ただ「女性なのに男性ホルモン?」と思いませんか。男性ホルモンは男性にだけ、女性ホルモンは女性にだけありそうです。

 しかし男性ホルモンと女性ホルモンは親戚のようなものです。女性ホルモンは体の中でコレステロールを材料にして作られますが、その途中の段階では一旦男性ホルモンができます。卵巣や脂肪細胞で男性ホルモンにアロマターゼという酵素が働くと、男性ホルモンは女性ホルモンに変換されます。

 このように男性ホルモンと女性ホルモンは切り離せないもので、女性にも男性ホルモンが存在します。男性ホルモンには筋肉を増強し、やる気や性欲をアップさせる効果もあり、女性にもいい影響を与えてくれます。しかし時にはニキビという困った問題を起こしてくるのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状