コロナのストレス不調を改善する2大ポイント 自律神経研究の第一人者が指南

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 前述の通り、免疫力にも大いに関係する。

「自律神経のバランスが乱れると、免疫の中心を担う白血球のバランスが崩れることが近年の研究で分かっています」

 白血球には、細菌などを処理する顆粒球、ウイルスなどを処理するリンパ球があり、交感神経優位では顆粒球が増え、副交感神経優位ではリンパ球が増える。

「ストレス過多の現在、交感神経が過剰に優位になりやすい。すると顆粒球が増えすぎ、健康維持に必要な常在菌まで処理してしまい、免疫力が下がるのです」

 一方、副交感神経が過剰に優位になっても問題だ。リンパ球が増えすぎ、わずかな抗原にも反応し、アレルギーを起こしやすくなる。つまり、顆粒球、リンパ球とも「ちょうど良い」働きをするには、自律神経のバランスを整えることが重要なのだ。

睡眠の質を高める効果も

 2大ポイントが「呼吸」と「食事」だ。

「まず呼吸は、自律神経と密接な関係を持っています。呼吸が速く浅くなると自律神経が乱れて血流が悪くなり、腸内機能が悪化し、メンタルヘルスの不調が生じる。ゆっくりと深い呼吸を心掛ければ、自律神経が整い、血流が良くなり、腸内機能が改善されます」

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