「神田川」を作詞した喜多條忠さんが永眠 肺がん早期発見には最新血液検査がいい?
発生場所の違いは、症状の違いに表れます。扁平上皮がんは咳(せき)や痰(たん)といった、いわゆる肺がんらしい症状がありますが、腺がんの初期はほとんど無症状。腺がんで血痰が出たら、進行しているケースが多い。中には、脳や骨に転移し、頭痛や腰痛、背部痛などが悪化して調べて見つかることもあります。
喜多條さんは昨年、脳に腫瘍が見つかり、その治療過程で肺がんが見つかったとのこと。どちらのタイプか不明ですが、脳転移がキッカケのようです。治療の成果で今年3月にはゴルフができるまで回復されたといわれますが、残念な結果となってしまいました。
肺がんの治療を左右するのは、とにかく無症状のうちに見つけること。そのためには月並みですが、検診です。男性の40%、女性の70%を占める肺腺がんはX線で見つかりやすい。もちろん肺のCT検査も有効ですが、まずは1年に1回の肺がん検診が重要です。
そんな中、NECのグループ会社が血液で5年以内の肺がんリスクを調べるサービスを始めるといいます。がん専門医からすれば、最近話題の線虫検査よりはマシという程度でしょう。