慢性蕁麻疹は原因の特定や除去にこだわらずまず薬物治療を

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 ここからがまた専門医の腕の見せどころだ。症状が薬で抑えられることが3カ月間確認できたら、薬の量や飲む頻度を減らしていく。

 抗ヒスタミン剤を1日2剤服用している人なら、4カ月目辺りから1剤に減らす。2~4週間症状が出なければ、2日で1粒。2~4週間症状が出なければ3日で1粒。このように、徐々に減らしていくのだ。

「途中で症状が出たら、薬の量や飲む頻度を調整し、症状が出ない状態を保てるようにします。肝心なのは、急に薬を減らしたりやめたりしないこと。患者さんとしては、症状が出ていないのだから薬が不要なのでは、と思われる方もいます。しかし、自己判断でやめると再発しやすい。時間が必要なことを十分に説明し、治療を行います」

 結果、「薬なしで症状が出ない」が実現できるのだ。

■蕁麻疹の症状

 皮膚の一部がくっきりと赤く盛り上がり、体のあちこちにできる。かゆく、時に焼けるような感じになることも。しばらくすると跡形もなく消えるが、また症状が出る……を繰り返す。塗り薬は効かない。

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