著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

ハチミツは血糖が上がりにくく腸活におすすめ 抗菌効果も

公開日: 更新日:

 また、ハチミツの抗菌効果、傷病治癒作用の研究も盛んです。インフルエンザウイルスに対抗する力(抗ウイルス活性)を調べた実験では、マヌカハチミツの抗ウイルス活性が最も高いことが報告されていますし、シート状に培養したヒト角化細胞に引っかき傷をつけ、ハチミツを添加した実験では、どのハチミツにおいても無添加の状態よりも著しく高い傷修復能力を示した報告もあります。その中でも効果が高かったものがアカシアとソバハチミツだったそうです。

 さらに、甘露、ローズマリー、ペーターソンカース、ユーカリ、ラズベリー、ベニバナ、ペパーミント、コーヒー、レンゲ、百花のハチミツで、歯垢から歯石をつくりにくい効果が見られることもわかっています。特に濃い色のハチミツは歯石予防効果が強い傾向があるそう。新しい甘味料として利用の幅も広がりそうですね。

 このように、可能性にあふれたハチミツですが、腸が未発達で腸内細菌の少ない乳児は要注意。ごくまれにハチミツに含まれるボツリヌス菌(芽胞)が原因で乳児ボツリヌス症を発症する恐れがあるため、必ず1歳を過ぎてから食べさせるようにしてください。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  2. 2

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  3. 3

    仰天! 参院選兵庫選挙区の国民民主党候補は、県知事選で「斎藤元彦陣営ボランティア」だった

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  5. 5

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  1. 6

    遠野なぎこさんか? 都内マンションで遺体見つかる 腐乱激しく身元確認のためDNA鑑定へ

  2. 7

    京成電鉄にのしかかるオリエンタルランド株の重荷…物言う株主の揺さぶりには抵抗も厳しい“お家事情”

  3. 8

    近年の夏は地獄…ベテランプロキャディーが教える“酷暑ゴルフ”の完全対策

  4. 9

    今度は井ノ原快彦にジュニアへの“パワハラ疑惑”報道…旧ジャニタレが拭い切れないハラスメントイメージ

  5. 10

    小泉進次郎農相がSNSで難クセ連発の理由…JA会長を名指しで晒し上げ連日大炎上