“目の梅毒”とはどんな病気なのか…新規感染者1万人超え必至で注目

公開日: 更新日:

 ただし、同じブドウ膜炎でも目の中の発症箇所によって前部、中間部、後部、それに前部から後部まで広い範囲で炎症が見られる汎ブドウ膜炎がある。梅毒によるブドウ膜炎で多いのは、汎ブドウ膜炎で、前部ブドウ膜炎では虹彩毛様体炎として見つかることが多いという。

「第3期で見つかることはあまり多くありませんが、私が以前経験した40代男性は、物が二重に見えるという訴えで来院されました。血液検査の結果、梅毒による動眼神経麻痺だと判明。大学病院に依頼して後に斜視手術をしてもらいました。動眼、滑車、外転神経のいずれかが麻痺すると、その神経が支配していた領域の外眼筋が動かせなくなるので、麻痺性の斜視となります。すると、麻痺が起こっていない目は真っすぐ物を見られるものの、麻痺が起こっている目は別のところを見るため、物が二重に見えるのです。梅毒そのものは抗菌薬で治療しても、障害された神経は薬では元に戻らないことがあるのです。神経の障害としては視神経の萎縮で梅毒が見つかることも多い」

 高度情報社会の現在において、梅毒を3期まで放っておく人は少ないのではないかと思われがちだが、必ずしもそうではない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  4. 4

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"

  5. 5

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  1. 6

    ダウンタウン復帰が外部資金でコンテンツ配信のナゼ…松本人志に浮上した疑惑の顛末

  2. 7

    井桁弘恵ショートカットで“山之内すず化”が加速! 「そっくり問題」いよいよ待ったナシ

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  5. 10

    永野芽郁&田中圭の不倫スキャンダルをスルーするテレビ局の身勝手…ジャニーズの時の反省は?