“目の梅毒”とはどんな病気なのか…新規感染者1万人超え必至で注目

公開日: 更新日:

 ところが、2016年調査では、「梅毒関連ブドウ膜炎」として、少なからぬ数の確定診断例が報告された。それ以降、梅毒によるブドウ膜炎は関心を集め、増える傾向にあるとの印象を持つ眼科医が増えているという。

 梅毒は大きく3期に分類される。早期顕症の1期はTP感染からしばらくして下疳と呼ばれる潰瘍が陰茎や大陰部、膣、肛門、唇、喉などに1~13週間ほどで現れる時期のこと。その後、下疳が消える。早期顕症2期は潜伏期を経て広い範囲で発疹やリンパ節の腫れがみられるようになる。同時に発熱、疲労感、食欲不振、体重減少などの症状が現れる。晩期は感染から数年から数十年経過して、大動脈など心臓につながる血管に感染して大動脈瘤が生じ、気管などを圧迫して声がかれたり、胸痛や心不全、髄膜炎などを起こす。梅毒の眼症状は1期から3期までのいずれでも起きるとされている。

■眼症状がある患者は意外と多い

「梅毒1期は自覚症状が少ないうえ、自然治癒してしまうので目の梅毒に気づく人はほぼいません。2期になると梅毒によるブドウ膜炎が見つかるようになります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇