便秘持ちは“健康に”長生きはできない…高血圧だと脳卒中やくも膜下出血のリスクが上昇

公開日: 更新日:

 便が出づらい、排便後すっきりせず残便感がある、コロコロした便や水便、いきまないと便が出ない、腹部膨満感をはじめとする不快症状がある──などに該当するなら、慢性便秘症を疑い、内科や消化器内科を受診するべきだ。便秘そのものの改善に加え、関連している病気の早期発見、早期治療につながる。

 慢性便秘症であれば、治療はどうなるのか?

「慢性便秘症には、排便回数減少型、排便困難型などいくつかのタイプがありますが、たとえば排便困難型は便を指でかき出さないと出ないといったふうに症状がかなりひどい。『便秘があるけど何とか自分で対処してきた』といった人のほとんどは排便回数減少型です。適切な便秘薬の使用と生活習慣の改善で対処できます」

 12年以降の新薬は効果が高いが、それらの薬を用いらずとも、多くの場合、従来の酸化マグネシウムで快適な排便を取り戻せる。

「酸化マグネシウムは古い薬で、臨床結果などのエビデンスはなかったのですが、私が兵庫医科大学のグループで行った研究で、酸化マグネシウムと偽薬の二重盲検法によって、酸化マグネシウムが効果と安全面で偽薬より有意に優れていることを確認しました。ただ、長期間使い続けたり、使用量が多いと体内に吸収され、危険な高マグネシウム血症を発症する恐れがあります。特に腎機能が衰えている人、高齢者で注意が必要です。医師の管理のもとに使用してください」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 4

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  5. 5

    狭まる維新包囲網…関西で「国保逃れ」追及の動き加速、年明けには永田町にも飛び火確実

  1. 6

    和久田麻由子アナNHK退職で桑子真帆アナ一強体制確立! 「フリー化」封印し局内で出世街道爆走へ

  2. 7

    松田聖子は「45周年」でも露出激減のナゾと現在地 26日にオールナイトニッポンGOLD出演で注目

  3. 8

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  4. 9

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 10

    実業家でタレントの宮崎麗果に脱税報道 妻と“成り金アピール”元EXILEの黒木啓司の現在と今後