クレアチニン値が高いと言われたら…3つの原因をチェック
反対に、筋肉量が少ない高齢者や子供は低い値が出やすくなる。ですから、一般的に筋肉量が多いとされる男性と、筋肉量が少ない女性ではその基準値は異なっています。
クレアチニン値が高くなってしまうのには、どんな原因があるのか。
大まかには次の3パターンが考えられます。
①生活習慣病(高血圧・糖尿病など)が原因。
②免疫や遺伝の病気が原因。
③筋肉量などが原因で腎臓に異常はない。
「健康診断でクレアチニン値が高いという結果が出て……」と来院された患者さんには、この中でどれに当てはまるかを調べるために、腎臓の特別な採血、尿検査、エコー検査を行います。
つまり、クレアチニン値だけで「慢性腎臓病です」と評価することはないということですね。私は必ずいろいろな視点で腎臓の状態を確認し、診断するようにしています。
「クレアチニン値が高いと、体にどんな症状が現れますか」という質問を患者さんから受けることがありますが、多少基準値を超えている程度では、自覚症状はありません。