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森維久郎赤羽もり内科・腎臓内科院長

三重大学医学部卒業。日本腎臓学会専門医。2020年5月、腎臓内科、糖尿病内科、生活習慣病の診療に特化したクリニックを開院。腎臓について伝える情報サイト「腎臓内科ドットコム(https://jinzonaika.com/)」を監修。

クレアチニン値が高いと言われたら…3つの原因をチェック

公開日: 更新日:

 反対に、筋肉量が少ない高齢者や子供は低い値が出やすくなる。ですから、一般的に筋肉量が多いとされる男性と、筋肉量が少ない女性ではその基準値は異なっています。

 クレアチニン値が高くなってしまうのには、どんな原因があるのか。

 大まかには次の3パターンが考えられます。

①生活習慣病(高血圧糖尿病など)が原因。

免疫や遺伝の病気が原因。

③筋肉量などが原因で腎臓に異常はない。

健康診断でクレアチニン値が高いという結果が出て……」と来院された患者さんには、この中でどれに当てはまるかを調べるために、腎臓の特別な採血、尿検査、エコー検査を行います。

 つまり、クレアチニン値だけで「慢性腎臓病です」と評価することはないということですね。私は必ずいろいろな視点で腎臓の状態を確認し、診断するようにしています。

「クレアチニン値が高いと、体にどんな症状が現れますか」という質問を患者さんから受けることがありますが、多少基準値を超えている程度では、自覚症状はありません。

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