手の「こわばり」は年のせい? 使いすぎ? それは違います! 更年期症状の可能性

公開日: 更新日:

 このエストロゲン、体のあらゆる機能に関係している。よってエストロゲンの急激な減少や低値で、さまざまな症状(更年期症状)が出てくる。

「更年期症状というと、真っ先に思い浮かべるのが、ほてりやホットフラッシュではないでしょうか。しかし更年期症状は150種類以上あり、人それぞれ。20年以上更年期の女性の電話相談を受けている『公益社団法人女性の健康とメノポーズ協会』の2018年の調査で、最も多い訴えは肩こり腰痛、次いで手のこわばり、関節痛となっています」

 エストロゲンの働きのひとつが、腫れや炎症の抑制だ。私たちの手には多数の骨があり、「腱」が筋肉と骨を結びつけている。腱は骨から離れないよう「腱鞘」で押さえられ、腱が往復するように移動して手指を動かしている。その摩擦で腫れや炎症が生じるのを、エストロゲンが抑制していると考えられる。

■安全で効果の高い対策あり

「ところが更年期以降のエストロゲン減少で炎症が抑制されないようになると、腱と腱鞘の摩擦が大きくなり、強い負担がかかる。それが継続すると手指の腫れ、痛み、しびれが現れ、長期に及ぶと関節の軟骨が痛み変形してしまうのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ