首相ゼロが開成高唯一の悩み…“群れたがる”御三家の連帯感
「卒業生同士が会うと必ずといっていいほど、棒倒しの話題になる。勝ったほうは何十年たっても自慢するし、負けたほうは悔しさを露わにするのです」(OB)
開成の生徒は頭脳派であると同時に、意外にも肉体派でもあるのだ。高校野球でも、開成が話題になったことがある。最弱と揶揄されながら、開成野球部は05年の東東京予選で5回戦(ベスト16)に進出。07年と12年にも4回戦に進出している。
この開成野球部の奮闘ぶりを描いたドラマもつくられている。15年に日本テレビ系で放送された「弱くても勝てます~青志先生とへっぽこ高校球児の野望」(11回連続)だ。主演の監督兼教諭を演じたのは先日、結婚を発表した嵐の二宮和也(36)。ドラマでの学校名は小田原城徳高校になっていたが、内容はほぼ実話通り。ユニークな戦いぶりが再現され、話題を呼んだ。
「開成の生徒たちの結束が描かれ、毎回欠かさず見ていた」と振り返るOB。「結束力という意味では、我が校にはもうひとつ忘れてはならないイベントがある」と話す。毎年4月の中旬~下旬に開かれるボートレース「附属対開成」だ。附属とは筑波大附属高のこと。1920年から続く定期戦だ。