“私立小御三家”から転落しかねない…学習院初等科の危機
「ここ10年の間に学校のステータスが一気に落ちた感じがする」と嘆くのは、初等科(小学校)から中・高、大学までずっと学習院ですごしたOB。慶応幼稚舎、青山学院初等部とともに「私立小御三家」に数えられる学習院初等科だが、近年の評判はあまりぱっとしない。その背景に大きく横たわるのは皇室関連の問題だ。
学習院は江戸時代末期に公家の子弟の教育を目的に設立され、数多くの皇族が学んできた。前天皇の明仁上皇、そして徳仁天皇と秋篠宮親王の兄弟も幼稚園から大学まで学習院に在学した。異変が起きたのは2010年春。秋篠宮さまの長男・悠仁さまがお茶の水女子大学附属幼稚園に入園したのである。
「悠仁さまが学習院幼稚園ではなく、お茶の水幼稚園に入られたのは秋篠宮さまと紀子さまの要望。2年保育の学習院より、3年保育のお茶の水に通わせたいというお気持ちが強かったそうです。ただ、小学校は学習院を選ばれると思っていたのですが……」
学習院関係者はこう振り返る。幼稚園はお茶の水でも、小学校からは学習院に来るだろうと予想していたのはそれなりの根拠があった。お茶の水幼稚園はお茶の水女子大キャンパス(東京・大塚)、学習院幼稚園は学習院大キャンパス(東京・目白)の中にあり、いずれも秋篠宮邸のある赤坂御用地からは歩いて通える距離ではない。車での送迎時間もさほど変わらず、秋篠宮ご夫妻が2年保育より3年保育と考えていたのなら、幼稚園はお茶の水という選択になるのもうなづける。