墨田高札二番「如意輪寺」の巻 並木の藪の仇を吾妻橋やぶそばで討つ
長谷川平蔵の剣友・岸井左馬之助はすっかり「火盗改メ」の仲間になった気でいる。今も、盗賊・大滝の五郎蔵の後をつけて、如意輪寺門前の花屋へ入るのを見届けたところだ。池波正太郎さんは「鬼平犯科帳」の短編「敵」で、「寺院の門前に花屋があるのは不思議ではないが、得てして、こういうところに…
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