古き良き昭和・五反田…オーロラソースがけメンチの後は角打ちで 若者の会話にほくそ笑む
五反田(品川区)②
前回の記事を読んだ方から、当時、五反田日活で見たのは何という映画だったかという問い合わせをいただいた。
忘れもしない「悶絶!!どんでん返し」。鬼才・神代辰巳の傑作。主演はSMの女王・谷ナオミ。山手線のガードを越えて右側。少し奥まったところにその映画館はあった。谷ナオミの裸のスチールやポスターが、人通りの多い通りに堂々と掲げられていた。今ではとても考えられない光景。古き良き昭和。
映画館のあった場所を背にソニー通りを渡れば五反田有楽街。ドンキのある四差路を中心に風俗、ガールズバー、ピンキャバ、熟女クラブ、そして酒場が軒を連ねている。今日はそこから少し脇に入った「大衆食堂スタンド そのだ」へ。大阪はミナミ周辺でよく見かけた店である。食堂と大衆酒場のハイブリッドな店が五反田にできて約2年。日々満員御礼。チューハイ片手に昼飯が食えると聞いて行ってみた。
11時から23時までの通し営業がありがたい。さすがに2時ごろまでは食事中心の若い男女が主。肉中心のおかずでお代わり自由となれば若い連中は放っておかない。近所の大学生、サラリーマンが男女を問わず大挙して押し寄せる。アタシがのぞいたのは3時ごろ。なるほどいい意味でケレンミのある店だ。
琥珀エビスの生(480円)と名物メンチカツを注文。メニューを見るとアラ還世代には重そうなものばかり。1番人気のチャーシューエッグは自家製チャーシュー数枚に目玉焼きをのっけて特製タレがかけてある。これなんか飯にもビールにもいいだろう。若いお姉ちゃんと来たときに頼んでみよう、などと外に見える風俗街を眺めながら不埒なことを考えているとアツアツのメンチが揚がった。