「レジ打ち経験ナシ」で不採用に…スーパーで求められるのは体の切れが良く頭脳明晰な人
スーパー編
「林山さん、スーパーで働いたらどうですか?」
知人のN女史からこう言われた。「食べ物を安く買えるからいいですよ」という。ならば、と大型スーパーに応募。店長の綿貫氏(仮名)と面談した。
「よろしく」と挨拶をするなり面くらってしまった。求人サイトを通じて「当日は筆記具をお持ちください」との連絡を受け、履歴書については書かれてなかったのだが、綿貫氏は「履歴書はお持ちですか?」と催促してくる。幸い履歴書を持参していたので先方に渡すことができた。
さらに予期せぬ質問を受けた。現在、警備員のバイトをしており、近く辞めるつもりだと言うと、綿貫氏は「なぜ辞めるの?」とすかさず質問。想定外の質問だったので「長時間立ちっぱなしの仕事で、つらいんです」と本音を明かしてしまった。
綿貫氏が顔をしかめた。理由はすぐに分かった。スーパーも激務だからだ。
「午後7時から深夜12時まで勤務できる人を求めています。時給は1150円。内容はバックヤードから売り場までの品出し。5時間ずっと動きっぱなしで、座って休むヒマもありません。大丈夫ですか?」と不安そうに私を見つめる。