カウンセリング中に母親からの電話に出る50歳…「子供部屋」から脱出して結婚できる人、できない人の違いは?
実家の子供部屋で生活を続けている独身の中高年が「子供部屋おじさん」「子供部屋おばさん」と呼ばれて久しいが、結婚を望んでいて、そこから脱却できる人とそうでない人の分岐点はどこにあるのだろうか。
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50歳の会社員男性のケースです。彼は結婚願望が強いものの、一人息子で、父親を亡くしてからは母親と2人暮らしでした。また母親に物忘れの症状が出ていたことから心配をかけまいと、結婚相談所に出かける時は「買い物に行く」と言っていたようです。
母親からは毎回、カウンセリング中に何度も着信がありました。男性も電話を無視できずに4回も5回も出てしまう。私が「急ぎの用件ですか?」と問うと、「お母さんがまだ帰ってこないの?と言っています…」と話していました。しまいには「今ね、結婚相談所に来てるんだよ。東京の青山にいるよ。『えのき』買って帰るから大丈夫だよ」と、私の目の前で母親に説明していました。
さすがにこれではカウンセリングにならないので、「カウンセリング中は、電源を切ってくださいね」と伝えました。2人暮らしになってから、結婚相談所に来るまでの数年は、介護以外では外出していなかったそうです。優しい人ではありますが、50歳で母親の介護もあるという状況は、厳しいながら婚活市場では不利に働きます。彼は、現状を説明してもピンとこないようで、今の生活を維持したまま結婚したいと考えていました。現在も活動中です。