裏金議員の「証人喚問」に現実味…自民党は“小物界の大物”世耕弘成氏を差し出すのか?
■“チップ口移し”会合でも炎上
参院政倫審では、いま問題になっている自民党青年局のハレンチ会合についても問われた。セクシーダンスの演出を企画した県議が世耕氏の元秘書だからだ。会合には別の現役秘書も出席し、女性ダンサーにチップを口移しで渡していた。
世耕氏は「ああいう写真が撮られるということは極めて不適切。謹慎を申し付けている」と釈明したが、SNSでは《撮られたことが問題なのではない》《バレなきゃいいってことか》などと批判が殺到した。
世耕氏は安倍側近として、第2次安倍政権で官房副長官や経産相など要職を歴任。2019年から務めた参院幹事長を裏金事件で辞任したが、参院では安倍派を中心に約40人が集まる「清風会」会長としても権勢をふるってきた。
「安倍元総理の威光と数の力をバックに幅を利かせてきた安倍派に対して、苦々しく思っている参院議員は多い。中でも威張り散らしていたのが世耕氏で、安倍さんの力で引き立てられてきたことを自分の実力のように勘違いしてエラソーにしてきた。態度だけはデカいことから、陰では“小物界の大物”と呼ばれています。彼を証人喚問に出させないように本気で守ろうという議員がどれだけいるか疑問です」(自民党のベテラン参院議員)