「マイナス金利解除」決定か…“金利のある世界”いよいよ到来ですぐやるべき準備は?

公開日: 更新日:

 日銀が18日と19日開く金融政策決定会合で、マイナス金利政策が解除されそうだ。連合が15日に公表した今春闘の平均賃上げ率が5.28%の高さになったため、賃金と物価がともに上昇する環境が整ったということらしい。

 日経新聞、共同通信、時事通信が15日以降こぞって「マイナス金利解除へ」などと報じた。金融関係者らは「大きな混乱を招かないよう、当局の市場への事前アナウンス」と捉えている。

 2007年以来、17年ぶりに「金利のある世界」が戻ってくるということだ。現在の短期の政策金利はマイナス0.1%。これを0~0.1%に誘導する案が有力だという。ただ、マイナス金利解除後も緩和的な金融環境を維持するというので、金融機関の貸出金利が一気に上がることはないとの見方もあるが、いざという時のために準備はしておいた方がいい。

■住宅ローンは固定に切り替え

「マイナス金利解除は短期金利にすぐ反映されるでしょう。住宅ローンを借りている個人や融資を受けている中小企業経営者がすべきことは、まずは債務圧縮。余裕資金があれば返済に回した方がいい。住宅ローンは繰り上げ返済の制度もあります。余裕資金のない人は、短期から長期への借り換えをおすすめします。借換手数料はかかるけれど、住宅ローンは短期金利に連動する変動型から、長期金利に連動する5年固定や10年固定に変える。利上げは1回だけでは終わらず、年内に政策金利が0.5%まで上がる可能性があるとみています。今後、長期金利も上がっていきますが、まだ長期金利の低いうちに借り換えておくことが保険になる」(経済評論家・斎藤満氏)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    大阪万博会場の“爆発”リスクはやっぱりヤバい…高濃度メタンガス問題に国や府は安全強調も、識者が疑問符

  2. 2

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 3

    大阪万博は開幕直前でも課題山積なのに危機感ゼロ!「赤字は心配ない」豪語に漂う超楽観主義

  4. 4

    「いきなり!ステーキ」倒産危機から一転…黒字転換&株主優待復活でも“不透明感”漂うナゼ

  5. 5

    農相が備蓄米の追加放出表明も「中小の米屋には回って来ない」…廃業ラッシュで地域の安定供給が滞る恐れ

  1. 6

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  2. 7

    トランプ大統領「日本でアメ車が売れない」ボヤきのデジャビュ…非課税障壁でっち上げ“市場開放”要求のお門違い

  3. 8

    トランプ関税「交渉役」に大抜擢…石破首相の腹心こと赤沢亮正経済再生相の“ホントの実力”

  4. 9

    「へグセス疑惑」再燃…「有事では日本が前線に」発言の国防長官が危険視される理由

  5. 10

    業界初の女性トップ誕生へ…高知銀行「河合祐子新頭取」の華麗な経歴と意外な一面

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    元フジ中野美奈子アナがテレビ出演で話題…"中居熱愛"イメージ払拭と政界進出の可能性

  4. 4

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  5. 5

    芸能界を去った中居正広氏と同じく白髪姿の小沢一敬…女性タレントが明かした近況

  1. 6

    中居正広氏と結託していた「B氏」の生態…チョコプラ松尾駿がものまねしていたコント動画が物議

  2. 7

    中居正広氏、石橋貴明に続く“セクハラ常習者”は戦々恐々 フジテレビ問題が日本版#MeToo運動へ

  3. 8

    中居正広氏が女子アナを狙い撃ちしたコンプレックスの深淵…ハイスペでなければ満たされない歪んだ欲望

  4. 9

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も

  5. 10

    SixTONES松村北斗 周回遅れデビューで花開いた「元崖っぷちアイドルの可能性」