「へグセス疑惑」再燃…「有事では日本が前線に」発言の国防長官が危険視される理由
日本を訪れた米国のヘグセス国防長官が「有事の場合は日本が前線に立つ」と発言し、物議を醸したことは記憶に新しい。実はその直前、米国では、彼に関する重大なスキャンダル「シグナルゲート」が発覚していた。
■民間の通信アプリで機密事項を共有
「シグナルゲート」がスクープされたのは、3月15日、イエメン空爆の直後だった。ヘグセス長官、バンス副大統領、ウォルツ大統領補佐官ら政権の中枢メンバーが、民間の通信アプリ「シグナル」で、空爆に関する機密事項を共有していた疑いだ。
何より驚きだったのは、雑誌「アトランティック」の編集長がこのグループチャットに誤って招待され、全てを記録していたという事実だ。
ヘグセス長官が空爆前に、F18戦闘機の出撃や空爆の時間などを書き込んでいたことは、証拠として残っている。もしこれが敵に漏れていたら、パイロットの命が危険にさらされたかもしれない。国家安全保障のトップとして、きわめて不適切で危険な行為と批判が噴出した。