大阪万博批判は出尽くした感があるが…即刻中止すべき決定版が出た
能登半島地震が起きても、「復興より万博」と、五輪と同じように突き進むのであろう。あきらめムードのまん延する中、万博批判の決定版となる発言が週刊新潮(5月16日号)に掲載された。
建築界のノーベル賞といわれる「プリツカー賞」を受賞した建築家の山本理顕(79)が、「あれほどひどい計画は、建築家から見たらあり得ない」と舌鋒鋭く批判したのである。
山本は「今回の万博における問題点は『責任者が誰なのか分からない』ということに尽きる」という。
そして、350億円かけて建設中の巨大な「木造リング」について山本は、「万博の会場デザインプロデューサーである建築家の藤本壮介さんが、“自分が考案した”と言っているようですが」、設計コンペにおける審査のやり方が驚くほどずさんなもので、藤本には責任感が欠如していると難じ、万博協会との“癒着”があるのではと疑問を呈している。
さらに批判は、建築界のドンといわれる安藤忠雄にも向けられる。
「安藤さんは同年10月に万博のロゴ選定委員会の座長になっており、翌年1月には『万博の桜2025』実行委員長に就任。次々にインパクトのある提案を打ち出しました。