ルール改正で設定相次ぐ「非上場株投信」は、高いリターンが得られるか見極める必要あり

公開日: 更新日:

 非上場株を組み入れた投資信託の設定が本格化しそうだ。野村アセットマネジメントは、9月2日以降に非上場株を組み入れた「野村日本新鋭成長株ファンド」を設定、野村証券で販売する。レオス・キャピタルワークスも「ひふみクロスオーバーpro」を9月12日に設定、直販のほか楽天証券やSBI証券で販売予定。新NISA成長投資枠でも購入可能だ。

 非上場株への投資は、上場株への投資と比較して高いリターンが期待できるが、これまでは投資信託への組み入れができなかったため、投資が難しかった。投資信託協会は2月15日に自主ルールを改正、非上場株を15%まで組み入れることを認めた。個人投資家の選択肢が増えると同時に上場予備軍のスタートアップ企業にとっては、資金調達がしやすくなるメリットがある。非上場株を組み入れた投資信託は、すでに米国では普及しており、人気になっているという。

「野村日本新鋭成長株ファンド」は、上場後10年未満の日本企業をポートフォリオの中心としながら、非上場株式も組み入れることで、高いリターンを目指す。新規性のあるビジネスモデルを保有し、高い成長が期待できる企業を選別して投資するという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ