著者のコラム一覧
中西文行「ロータス投資研究所」代表

法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。

どうなる日本経済? 2024年下半期は「設備投資の先行き」がカギを握る

公開日: 更新日:

 株価指数の乱高下で日銀も迷うような景気実勢となっている。下半期の景気はどうなるだろう。景気に先行する設備投資、日本政策投資銀行の大企業の設備投資動向調査によると2024年度の設備投資額は前年度比21.6%増と23年度実績の6.9%増から大幅に拡大する。80年代以降では22年度(26.8%増)に次ぎ、18年度と並ぶ高水準である。

 内訳は、製造業が前年比24.7%増、非製造業が20.0%増。業種別では、石油が46.9%増、化学が半導体・EV向け材料中心に34.1%増、非鉄金属が半導体・EV用増産で30.9%増。運輸は車両新造や空港機能拡張で21.2%増だった。

 設備投資の先行指標とされる工作機械受注はどうか。日本工作機械工業会(日工会)の7月の工作機械受注実績(確報)は前年同月比8.4%増の1239億4200万円と3カ月連続で増加も内需は同10%減と低迷していた。

■中国だけで世界全体の3割

 中国など外需が同18%増で受注額も内需の約2.5倍と牽引した。24年1~6月累計の外需地域別受注額(確報)を見ると中国だけで世界全体の3割を占めている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    小泉進次郎は「サラリーマンの敵」…解雇、労働時間の規制緩和ブチ上げで「企業の味方」ハッキリ

  2. 2

    “パリピ”小泉進次郎氏の資金源はほぼパーティー…3年で1.8億円、利益率9割近い荒稼ぎ

  3. 3

    朝日新聞「自民裏金」での新聞協会賞に「辞退せよ」殺到の理由…「しんぶん赤旗」社会部長もXで苦言

  4. 4

    河野太郎氏の「解雇規制緩和」強気発言にSNS《自民党議員からクビに》のド正論

  5. 5

    イトーヨーカドーは生き残れるのか…8年で800億円超の赤字、店舗数ついに100を切ることに

  1. 6

    やす子が奮闘「24時間テレビ」で福祉車両贈呈 日産自動車の女性副社長が“カリスマ経営者の妻”とは!

  2. 7

    「イトーヨーカ堂」が都内屈指の好立地店から立ち退きのナゼ…ライバル「イオン」が後継テナントに

  3. 8

    電気自動車が世界で失速…巨額投資に見合わぬ販売実績、ベンツやボルボが計画断念

  4. 9

    小泉進次郎氏が出馬会見で「日本が衰退」連発どの口が? 当事者意識ゼロ、中身もスカスカ

  5. 10

    元安倍派・豊田真由子氏が「羽鳥慎一モーニングショー」で暴露!“パー券販売”の驚愕実態にSNS震撼

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトバンク 投手陣「夏バテ」でポストシーズンに一抹の不安…元凶はデータ至上主義のフロントか

  2. 2

    「負けた」はずの琴桜が「勝った」ウラ事情…疑惑の軍配が大炎上《翔猿がかわいそう》

  3. 3

    大谷が2026年WBCを辞退する可能性…二刀流継続へ「右肘3度目手術」は絶対避けたい深刻事情

  4. 4

    広島先発投手陣に忍び寄る疲労の影…9月は防御率が大幅悪化

  5. 5

    小泉進次郎氏「死ぬまで働け」戦慄の年金プラン “標準モデル”は萩本欽一…なんでそうなるの?

  1. 6

    W杯8強へ森保J「5人の重要人物」 頭痛の種は主将・遠藤航の後継者…所属先でベンチ外危機

  2. 7

    SMAPファン歓喜!デビュー記念のラジオ番組で思い出す「SMAP×SMAP」“伝説の5人旅”と再結成の実現度

  3. 8

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  4. 9

    貴景勝は大関最短復帰が叶わずこのまま「引退」か…親方就任の準備はとっくに万端

  5. 10

    《柳田悠岐 #2》人並み以上のスピードとパワーを兼ね揃えていたがゆえの落とし穴