ベラルーシ日本人拘束騒動はデッチ上げか…日本の情報機関関係者が疑義「現実的にはありえない」
ロシアの同盟国、ベラルーシの国内で軍事情報などを収集していたとして拘束されている「日本人諜報員」を巡って国内外の諜報機関でさまざまな臆測を呼んでいる。
ベラルーシが諜報員と名指しする人物は、同国の大学で日本語教師を務めていた中西雅敏氏。今月5日、ベラルーシ国営放送が放送した「東京から来たサムライの失敗」では、中西氏は約6年間にわたり同国内のウクライナとの国境に近い場所で鉄道駅などを9000枚以上撮影。日本の情報機関関係者に収集した情報を提供したとされている。
しかし、そうした行動に対して、「現実的にはありえない」と日本の情報機関関係者が疑義を呈す。
■諜報活動では考えられない行動
「ロシアと違ってベラルーシは日本にとってそれほど重要な情報収集地点ではありません。それに昨今、中国などで日本の企業関係者がスパイ容疑などで拘束されている現状を鑑みると、拘束されるリスクが高い非友好国の国境付近で協力者に撮影を頼むことはありえません。衛星写真で事足りる話ですからね」