帝国データバンクが発表 企業倒産「31カ月連続増加」の深刻…年末年始が心配だ
企業倒産が止まらない。9日、「帝国データバンク」が2024年11月の倒産件数を発表した。
11月の倒産件数は、前年同月に比べて61件多く、834件だった。倒産件数は31カ月連続で前年同月を上回っている。「31カ月連続増加」は、1990年10月~93年4月と並び、過去最長タイの連続記録である。3年近くも倒産が増えつづけているということだ。
2024年1~11月の累計件数は9053件となり、年間件数は12月の1カ月分を残して2015年以降で最も多くなった。年間1万件を超える可能性がある。
ヤバイのは、倒産は地域を問わず、多くの職種に広がっていることだ。地域別にみると9地域中8地域で前年同月を上回り、業種別では7業種中4業種で前年同月を上回った。
「人手不足倒産」は1~11月累計で311件発生し過去最多。「物価高倒産」も877件発生し過去最多。「ゼロゼロ(コロナ)融資後倒産」も682件で過去最多だった。企業経営を圧迫するマイナス要素が、いくつも重なっている格好だ。