トランプ政権もう不協和音?イーロン・マスク氏「ソフトバンクはカネがない」と78兆円AI投資に疑義の本音

公開日: 更新日:

トランプ政権の運営に支障は?

 マスク氏がスターゲート計画に噛みついたのも、袂を分かったかつての同志への単なる当てつけなのか。トランプ大統領が「莫大な投資を呼び込む」と期待を寄せるだけに、マスク氏の言動は政権内部の不協和音にも聞こえる。

 上智大教授の前嶋和弘氏(現代米国政治)が言う。

「トランプ氏としてはマスク氏とケンカしてもしょうがないよねと考えている節があり、トランプ政権の運営には何ら支障はないでしょう。トランプ氏はシンプルに『米国への莫大な投資は良いよね』との立場で、話が大きければ大きいほどいい。対してマスク氏は『真面目に捉えていいのか?』と投げかけているように見える。大風呂敷を広げるトランプ氏に現実問題を突き付けるマスク氏と、役割分担している印象を受けます。マスク氏はトランプ氏の『ファーストレディー』ならぬ『ファーストバディー(相棒)』と言われる存在なので、トランプ政権では米国への投資計画をマスク氏がチェックする状況になるかもしれません。トランプ氏にとってマスク氏は“使える人”なだけに、投資話ごときでケンカしてはもったいないぐらいに考えているのではないか」

 ビジネスライクな関係でも案外、結束は固いのかもしれない。

  ◇  ◇  ◇

 MAGAが殺到し「異様だった」というトランプ大統領就任式の様子は、関連記事【現地ルポ】で詳しく報じている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    大谷の性格、「俺は知ってるけど言えない…」水原元通訳の父親が投げかけた重大な問題・素朴な疑問

  3. 3

    橋本環奈は“パワハラ騒動”をどう乗り越えるのか…NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」出演の違和感

  4. 4

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  5. 5

    大谷も仰天!佐々木朗希が電撃結婚!目撃されたモデル風美女に《マジか》《ビックリ》

  1. 6

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

  2. 7

    セクハラ・パワハラの生島ヒロシ降板で「スポンサー離れ」危機のTBSラジオが“敏腕営業マン”も失う

  3. 8

    鈴木馨祐法相は「辞任」秒読み…全職員への「月餅」配布を止めなかった法務官僚のプチクーデター?

  4. 9

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏