トランプ政権もう不協和音?イーロン・マスク氏「ソフトバンクはカネがない」と78兆円AI投資に疑義の本音
トランプ政権の運営に支障は?
マスク氏がスターゲート計画に噛みついたのも、袂を分かったかつての同志への単なる当てつけなのか。トランプ大統領が「莫大な投資を呼び込む」と期待を寄せるだけに、マスク氏の言動は政権内部の不協和音にも聞こえる。
上智大教授の前嶋和弘氏(現代米国政治)が言う。
「トランプ氏としてはマスク氏とケンカしてもしょうがないよねと考えている節があり、トランプ政権の運営には何ら支障はないでしょう。トランプ氏はシンプルに『米国への莫大な投資は良いよね』との立場で、話が大きければ大きいほどいい。対してマスク氏は『真面目に捉えていいのか?』と投げかけているように見える。大風呂敷を広げるトランプ氏に現実問題を突き付けるマスク氏と、役割分担している印象を受けます。マスク氏はトランプ氏の『ファーストレディー』ならぬ『ファーストバディー(相棒)』と言われる存在なので、トランプ政権では米国への投資計画をマスク氏がチェックする状況になるかもしれません。トランプ氏にとってマスク氏は“使える人”なだけに、投資話ごときでケンカしてはもったいないぐらいに考えているのではないか」
ビジネスライクな関係でも案外、結束は固いのかもしれない。
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