大統領就任式VIP席に面々ズラリ…シリコンバレーはなぜトランプに寝返ったのか?
あらゆる意味で国内外に衝撃を与えたトランプ大統領の就任式。中でも注目されたのは、非常に絞られたVIPの観客席に、シリコンバレーのテック・ビリオネアの面々がずらりと並んだことだ。
既にトランプの懐に深く入り込んでいるイーロン・マスク、メタのマーク・ザッカーバーグ、アマゾンのジェフ・ベゾス、グーグルのスンダー・ピチャイ、アップルのティム・クックの姿もあった。
これを見て、裏切られたと感じた人は少なくない。
なぜならかつてシリコンバレーといえば、マイクロソフトのビル・ゲイツやアップルのスティーブ・ジョブズら民主党支持者に代表され、リベラルなイメージが強かった。8年前の第1次トランプ政権誕生の時も、彼らの態度は冷淡なものだった。
それがまるで手のひらを返したかのように、皆がトランプの元に馳せ参じている。その背景にあるのは、かつてなかったほどのテック業界の巨大化だ。
まず彼らは、バイデン政権が強く推し進めた巨大テック企業への規制強化にうんざりしていた。