米国債投資は10年物利回り4.4%の「安全な資産」に変わりないが…ネックは“為替レート”の変動
米国では第2次トランプ政権が発足したが、ドル資産への投資はどう考えればいいか。米国債の利回りが高くなっているだけに気になっている人も多いだろう。指標となる10年物国債利回りは昨年9月上旬に3.6%程度だったが、直近では4.6%程度まで上昇している。ネット証券では既発の米国債を購入可能だが、償還期限まで約1年の米国債で約4%、約10年のもので約4.4%の利回りが得られる。
今後、トランプ氏が何を言い出すかわからないリスクはあるものの、米国債が安全な資産であることは変わらないだろう。とすれば、利回りが高いいまのうちに購入するのが有利だが、問題は為替レートだ。手持ちのドル資産で購入するのであれば問題ないが、円をドルに換えて米国債を買うときには、ドル円相場の影響を受ける。米国債を購入した後に円高に振れてしまえば、将来、円に戻したときの資産が目減りしてしまうことになる。
■トランプ大統領の言動で大きく変化
今後、円高に振れる可能性があるなら、それを待って購入したほうが有利だ。トランプ大統領の言動によっても大きな影響を受けそうだが、前回のトランプ政権のときはどうだったのか。