米トランプ大統領からスリ寄り、公約の追加関税も事実上の棚上げ…中国・習近平とのホントの関係は?

公開日: 更新日:

 執念で返り咲いた米国のトランプ大統領の動きが極めて不可解だ。口を開けば中国敵視を連発していたのに、再登板直前に習近平国家主席と電話会談。公約の追加関税を事実上、棚上げした。「100日以内の訪中」にも意欲満々。動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」も特別扱いだ。ロシアのプーチン大統領のみならず、習近平にも頭が上がらないのか。権威主義トライアングルへの懸念が広がっている。

 5年前のトランプは怒りまくっていた。新型コロナウイルス拡大をめぐる中国の無責任対応に怒り、3000億ドル前後の巨額な対米黒字に怒った。大統領選では労働者層の歓心を買おうと、全中国製品に60%の高関税をかけると公約したが、腰を上げない。23日放送のFOXニュースのインタビューでは「中国は関税を望んでおらず、私もできれば使わずに済む方がよい」と発言を一気に後退させた。

 国際ジャーナリストの春名幹男氏はこう言う。

「第1次トランプ政権、バイデン政権、第2次トランプ政権を比較すると、現政権が中国に最も融和的です。トランプ氏は習近平氏を就任式に招待した上、再登板前には電話会談した。外遊好きではないのに、訪中に前のめり。自分からすり寄っている。水面下で妙な動きをしている気配がある」

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    小室佳代さんは眞子さんを「配偶者」と呼び、秋篠宮さまは圭さんを「夫の方」と呼ばれ…自伝本が深めたミゾ

  2. 2

    松坂桃李「御上先生」は連ドラの“勝ちパターン”を外してしまった? 1ケタ陥落で疑われる《失速と中だるみ》

  3. 3

    開成合格でも渋幕に入学する学生が…強力なライバル校出現で揺らぐ唯一無二の存在

  4. 4

    “選挙のプロ”立花孝志まさかの凡ミス赤っ恥…第一声「神戸→船橋」急きょ変更のお粗末

  5. 5

    中村芝翫「同棲愛人と破局宣言」で三田寛子の夫婦関係はどうなる? “梨園の妻”の揺れる心中

  1. 6

    小室圭さん母・佳代さん まさかの「自伝本」出版に宮内庁が困惑…“魂の訴え”で秋篠宮家にまた逆風か

  2. 7

    三田寛子はアイドルから“梨園の妻の鑑”に華麗なる転身も…夫の不倫癖で扇千景さんの境地になれない

  3. 8

    大阪万博の目玉 344億円の巨大木造リングはほぼフィンランド産…「日本の森林再生のため」の嘘っぱち

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希 異例の「マイナー相手に実戦登板」で見えた首脳陣の痛恨トラウマ

  5. 10

    なぜオリ山岡泰輔だけが名前を晒されたのか…SNSでは「不公平」「一律公表すべき」の声