証拠があるのになぜ犯人逮捕に至らず…「世田谷一家殺害事件」はどうしたら解決するのか
「日本のDNA型鑑定は、DNAのうち身体的特徴や病気に関する情報が含まれない部分(個人識別のみ)を活用しています。米国をはじめ、海外ではDNA型から遺伝子解析をしていて、髪色から病歴をはじめ属性(性別・年齢・身体的特徴)などの遺伝情報も解明しています。米国ではそれで多くの事件を解決に導いている。犯人の髪の毛や目の色、親の国籍(ルーツ)もわかりますから。しかし、日本ではプライバシーにかかわるため、そこまでは踏み込めません。一方で被害者の人権とは何でしょうか。事件解決に向けて、DNAの個人識別と遺伝情報がともに活用できるよう呼びかけています」(警視庁の捜査本部が置かれている成城署の元署長・土田猛さん)
現在、DNA型の採取や利用、保管や消去などを定めた法律はない。2005年に国会で法制化の必要性が議論されたが、その後はうやむやになっていることから、「DNA活用の法制化」を望む声が出ている。
-
保阪正康 日本史縦横無尽 シリーズ「昭和の亡霊・7つの戦時用語」(79)天皇免責の証言よりも重かった東條英機の「プライド」とは
-
声を放つ 当事者の証言 三菱銀行立てこもり事件の犯人が通った酒屋の店主「月に1回くらい来て高い酒を注文していくんですわ」
-
保阪正康 日本史縦横無尽 シリーズ「昭和の亡霊・7つの戦時用語」(78)「天皇を免責するためには、あなたの証言が重要である。自殺はしないように」(下村定陸相)
-
保阪正康 日本史縦横無尽 シリーズ「昭和の亡霊・7つの戦時用語」(77)東條英機は戦陣訓をつゆとも意識せずに自決を図った
-
韓国で6.3投開票「李在明大統領」に備えよ (下)韓国で「国民」は、統合ではなく分断の言葉となった…深まる溝は埋まるのか