【現地ルポ】異様だったトランプ大統領就任式 MAGA支持者が殺到し「これで米国がまともな国になる」
第47代トランプ大統領の就任式(20日)は、予定調和を大きく破る、ある意味、異様なものだった。
まず会場が直前になって変更された。その日の予想最高気温がマイナス6度という異例の大寒波に襲われたからだ。
通常は連邦議会議事堂バルコニー、つまり屋外で執り行われるはずが、屋内に変更になった。室内での就任式は40年前のレーガン大統領就任以来だという。
それに伴い、議会前のナショナルモールの巨大な観客席も、近くのキャピタル・ワン・アリーナに振り替えられた。そのため、数十万人と予測された観客がキャパ2万人のアリーナに殺到したのだ。朝8時の開場時、真っ赤なMAGAハットをかぶり着膨れした人々の行列は、首都の中心部からチャイナタウンを突っ切って、はるか先まで伸びていた。就任宣誓が行われる正午までには、入場できなかった人々が街を徘徊し、テレビがあるスポーツバーやレストランに詰めかけた。
■超満員のMAGA支持者
筆者も結局、そのスポーツバーのひとつで見ることになったが、超満員のMAGA支持者はトランプ氏の一挙一動に大歓声だ。話しかけると「これでアメリカがまともな国になる」と満面の笑み。今日は彼らにとってチーム・トランプの勝利を祝う大パーティーなのだ。