Nスぺで発覚!フィリピン反社組織とグルの日本人弁護士が留置場でルフィ“口止め”手助け
発覚のきっかけは「NHKスペシャル」が報じた警察署に勾留中の「ルフィ」のスクリーンショットだった。
「ルフィ」を名乗り、広域強盗事件を指示していたとされる今村磨人被告(39)が、警視庁原宿署に勾留されていた2月下旬のこと。接見した弁護士の加島康介被告(48=詐欺罪で1審実刑判決、控訴審公判中)が接見室でスマホを使ってフィリピンの元暴力団員や反社で組織する「JPドラゴン」の日本人幹部と電話をつなぎ、今村被告に口止めをさせていた疑いがあることが分かった。警視庁は28日、証拠隠滅の疑いで加島被告の事務所と自宅を家宅捜索した。
今村被告は2月7日、フィリピンから強制送還され窃盗容疑で逮捕。加島被告はその後、原宿署で勾留されていた今村被告と複数回接見を重ね、アクリル板越しに面会した今村被告にスマホを向け顔を写し、ビデオ通話をさせていた。JPドラゴンの幹部は今村被告に対し、「余計なことは話すな」と指示していた。
弁護士は警察官の立ち会いがなくても容疑者と面会ができるが、第三者とのスマホ通話は認められていない。加島被告は昨年6月、持続化給付金を巡る詐欺容疑で広島県警に逮捕・起訴されたが、当時は保釈中だった。今村被告はJPドラゴンとタッグを組んで特殊詐欺を繰り返していたとみられ、加島被告はJPドラゴン幹部の意向を今村被告に伝えるために、接見を重ねていたようだ。結局、加島被告は弁護人に選任されなかった。