日本シリーズ単独首位発進も 小田孔明を襲う「賞金王」の重圧
【日本シリーズJTカップ 東京・東京よみうりCC=7023ヤード・パー70】
初の賞金王タイトルを狙う小田孔明(36)が、約1550万円差で猛追するランク2位の藤田寛之(45)と同組の初日。
小田はボギーなしの1イーグル、4バーディーの64で回り6アンダーで単独トップ。一方の藤田は1、2番と連続バーディー発進ながら、1イーグル、4バーディー、5ボギーと出入りの激しい内容で1アンダー9位と出遅れた。大会1日目が終わって小田がタイトルにまた一歩近づいたが、プレッシャーに襲われていた。
「(藤田の連続バーディー発進に)初日から(これはきっと)61が来たな、すげぇなと思いました。パターがハンパじゃないっす。朝は(緊張で)もうイヤですよ、早く終わってくれって感じでした。こんな日本シリーズは初めてという心理状態でした。いつもの感覚に戻ったのは、(6番パー5で23メートルの)イーグル取ってから」(小田)
今大会の優勝賞金は4000万円で、2位賞金は1500万円。したがって藤田が逆転で2年ぶり2度目のタイトルを手にするには優勝が絶対条件だ。しかし藤田は左肩を痛めており、痛み止めの注射を打つなど体調が万全ではない。