ここ6試合で11三振…日ハムが“打者”大谷に見切りをつける日
そろそろ我慢も限界じゃないか。指名打者として中軸を任せられながら、打率1割7分5厘と低空飛行を続ける日本ハム・大谷翔平(20)のことだ。
ヒットが出ないだけならまだしも、バットがボールに当たらない。21日のソフトバンク戦は、4打数無安打、3三振。今回の首位攻防3連戦は計12打数1安打、7三振。中軸のバットがサッパリだったこともあって、チームは首位の座を明け渡した。最近6試合の大谷は23打数3安打、11三振。ほぼ2打席に1度の割合で三振している。
プロ2年目の昨年は投手として11勝(4敗)しながら、野手でも87試合に出場して2割7分4厘、10本塁打。「打者としても一流」とメジャーのスカウトも言っている。
栗山監督が長い目で見て打者としても一人前に育てたい、打てなくても実戦で経験を積ませる必要があると考えるのは分かる。いまの日本ハムの控えに、大谷以上の将来性、素質のある若手がいるかといえば、答えはノーだろう。「育成」を重視するチーム事情も百も承知だが、「今年は何より優勝を狙う」のが最優先。それはフロントと現場で確認されている。