交流戦V逃した日ハム 栗山監督の“熱さ”が選手を潰す
今季開幕前、日本ハムの栗山監督(54)が放った言葉が、今になって波紋を呼んでいる。ある球団OBが言う。
「スタッフミーティングで、『今年は全試合、勝ちにいく』と言ったと聞いている。以前から記者などには『オレは捨てゲームは作りたくないんだ』とは話していたが、ミーティングで明言するのは初めて。4年ぶりのリーグ優勝に向けてそれだけ本気なのだろうが……」
プロ野球はあくまで興行。対外的に最後まで諦めない姿勢を見せることは指揮官として当然でも、実際問題、プロ野球の長いシーズンでは時に捨て試合も必要になる。本気で全試合に勝ちにいこうとすれば、選手がつぶれてしまう。
すでに日ハムのリリーフ陣は昨季から防御率が悪化しているなど、その兆候が出ている。鍵谷が昨季防御率2.20から、今季は3.92、宮西が2.16から3.38。谷元に至っては1.59から倍以上の3.42だ。
「彼らの試合数、イニング数は他球団のリリーフと比べて多くはない。ただ、栗山監督は先発が序盤に2、3点取られるとベンチでアタフタ、中継ぎに肩を作らせる。1試合に3度肩を作った投手もいるほどです。これではマウンドに上がる前から疲労困憊。特に今季はキャンプから中継ぎを競争させており、鍵谷などはアピールのため、オープン戦から飛ばしていましたからね」(前出の球団OB)