巨人入り矢貫に“欠陥” 連投きかない理由を日ハムOBバラす
今月10日に日本ハムとのトレードで巨人に加入した中継ぎ右腕の矢貫俊之(31)。17日からは一軍練習に参加し、「早く試合で投げてアピールできればいい」と新天地での活躍に意欲を燃やしているが、古巣の日本ハムOBは「最初の数試合はともかく、シーズンを通して結果を出すのは難しいのではないか」と見ている。
矢貫は13年に57試合の登板で13ホールドを挙げて以降、成績は右肩下がり。昨年は15試合に投げただけ。今季は9試合に登板して防御率3.60。課題の制球難を改善しようと、何度も投球フォームを修正したものの、今でもフォームは崩れたままだという。
「試行錯誤を重ねても、一度壊れたフォームはなかなか元に戻らない」というのだ。全盛時は150キロを超えていた球速も、最近は140キロ台半ば止まり。球威も戻らない。
矢貫は中継ぎのスペシャリストとはいえ、もともとは先発投手。肩、ヒジの回復力が遅く、連投がききにくいことは球団内で周知の事実だった。10年には右ヒジのクリーニング手術も行った。ヒジに不安があるあまり、理想的なフォームで投げたくても投げられないのだとすれば事態は深刻だ。
トレードで巨人から日本ハムに移籍した矢野謙次(34)が新天地で躍動しているのとは対照的に、巨人は「欠陥投手」を掴まされてしまったのかもしれない。