8勝目もまたまたトラブル…日ハム大谷“100球足”の深刻度
おい、おい、またかよ……と、そんな声も聞こえてくる。
日本ハムの大谷翔平(20)が、昨14日のDeNA戦でリーグトップの8勝目(1敗)をマークしたものの、右足首の違和感で途中降板した。
栗山監督と厚沢投手コーチがベンチを飛び出したのは八回無死一塁から、代打・乙坂に109球目のスライダーを投げた直後。またしても右足がつったかと思ったら、異常が生じたのは右足首だった。マウンドに右足首を引っ掛けたという。右足の異常による途中降板は通算6度目、今季3度目だ。
今季のトラブルはいずれも札幌ドーム。球数にして100前後で降板するケースが多い。
大谷の体はまだ、成長途上だ。トレーニングによって年々、体が大きくなっているのは一目瞭然として、実は身長もまだ伸びている。花巻東高時代に診察した医者は「体が完全に出来上がるのは22~23歳くらい」と話したそうだ。日本ハムOBがこう言った。
「体がまだ出来上がっていないところにもってきて、札幌ドームのマウンドは他球場のものと比べて硬い。マウンドが硬くてパワーが地面に吸収されにくい分、160キロを生み出す衝撃を軸足の右足でモロに受け止めることになる。それで疲れがピークに差し掛かる中盤以降につったり、違和感を覚えたりすると首脳陣はみています。けれども右足に異常が出るのは筋肉がほぐれにくい春先からこの時期にかけて。夏場以降は心配ないと聞いています」
栗山監督は「無理をすればいけたと思うが、軸足だしフォームを崩す可能性があると判断した」と話した。