世界との差広がる一方 「日本オープン」のコース設定に疑問符
けれども日本の試合は、藤田も言っているように昔とたいして変わらないコースで開催されている。それでバーディー合戦をやって、「日本のレベルは上がった」なんて喜んでいるから、日本で行われる予選会を通って、本戦では予選さえ通れないのは当然である。
それでもかつて、日本オープンだけは優勝スコアをパープレーに設定し、フェアウエーを絞って、ラフに入れたらなかなかグリーンをとらえられないようなセッティングだった。それがこのところフェアウエーの幅も広げ、ラフからでもグリーンに乗せられるようにし、優勝スコアが10アンダー以上になるようにやさしくしているのだ。
今年の日本オープン(六甲国際GC)はラフ100ミリ、グリーンの速さは11フィート、グリーンのコンパクション(硬さ)は24~25。
コースを改造して7394ヤードと距離は延びているけれど、今や日本の選手も200ヤードを5、6番アイアンで打つ時代だ。フェアウエーを広くして、ラフに入れてもグリーンに止められると思ったら、ドライバーを目いっぱい振れる。グリーン回りのラフも浅いので寄せられる。