韓国人選手に最終日逆転される日本人選手に足りないもの
コラム【菅野徳雄「日本のゴルフを斬る」】
日本の選手は大会3日目に首位に立っても最終日になるとスコアを伸ばせず、逆転されて負ける試合が多い。
先週の男子大会、ツアーワールド杯は通算14アンダー首位発進の近藤共弘が最終日は1アンダー70にとどまり、4アンダー67の李京勲(韓国)に逆転されている。
先々週の東海クラシックは3日目6位タイだった金亨成(韓国)が最終日に66のベストスコアをマークし、プレーオフで片山晋呉を下している。
3日目に首位タイだった池田勇太は3位タイに終わった。
女子も先週のスタンレーレディスは最終日が濃霧のため9ホールに短縮され、2位タイ発進のイ・ボミ(韓国)が4つスコアを伸ばし、若林舞衣子を逆転して勝っている。
韓国の選手は金庚泰が中心になって試合先では行動を共にすることが多い。練習ラウンドも一緒になって教え合う。夜は一緒に食事をしながら、その日のゴルフについて反省したり、翌日のコースマネジメントなどについても語り合ったりして一丸となって、チームとして戦っている。