世界との差広がる一方 「日本オープン」のコース設定に疑問符

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コラム【菅野徳雄 「日本のゴルフを斬る」】

 今年、世界の2大オープン(全英、全米オープン)で決勝に進んだ日本選手は、米ツアーで戦っている松山英樹ただ1人だった。

 全米オープンはチェンバーズベイというパブリックコース。海岸の丘の上に広がる、一見スコットランドのリンクスを思わせるコース。フェアウエーは広く、ラフも浅い。けれどもグリーンは縦横に大きくうねっていて、どこに落としたらピンに寄っていくのか見当もつかないような激しいアンジュレーション。しかも硬くてまったく止まらない。

 想像を絶するタフなコースに翻弄されて帰った藤田寛之は、「日本のコースは30年前と変わっていないように思う」と言っている。クラブが進化し、ボールも飛ぶようになり、米ツアーではドライバーの平均飛距離が300ヤードを超える選手が今や26人もいるという。だからコースのヤーデージ(距離)を延ばし、500ヤード以上のパー4は今や当たり前になっている。今年の全米オープンのように、トーナメント用として特別に設計されたコースが多くなってきている。

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