松山英樹は初日出遅れ54位 前週の右足首捻挫いまだ深刻
【WGC HSBC選手権】
今季米ツアー3戦目となる松山英樹(23)のゴルフがおかしい。初戦は10アンダー17位、前週は22アンダー5位と調子を上げながら、今大会初日は1アンダー54位と大きく出遅れた。イン発進の前半を1アンダーで折り返すと、3番からの3連続バーディーで4アンダーまで伸ばした。ところが8番ボギー、9番ダブルボギーと上がり2ホールで崩れたのだ。
予兆はあった。前週のCIMBクラシック最終日の17番ホールで、フェアウエーが陥没して右足首を捻挫していたのだ。だから今週のプロアマ戦は9ホールで切り上げて治療していた。
小野寺誠プロが、「そういえば先週の最終日18番パー5は、松山のパワーなら楽々2オンできるイージーホールなのに、3打目がカラーだった。その時から痛みがあったのかもしれない」とこう続ける。
「松山のテークバックはゆっくり捻転するタイプで、右足首には相当大きな負荷がかかります。トップでの踏ん張りが利かなくなればボールも飛ばなくなる。いつもフルスイングで球筋に安定感を出しているので、クラブを振り切ることが出来なければ、ごまかしながらプレーすることになる。終盤にスコアを崩したことも右足首の捻挫が原因だと十分に考えられます」
フェアウエー陥没など通常なら考えられないことだが、米ツアーで戦うには足元もしっかり見極める必要がありそうだ。