「賞金稼ぐ」と意気込むも 岩田寛は米ツアーVまで3年がかり
【ホンマ ツアーワールドカップ】
米ツアー2015-16年シーズンの出場権を獲得したばかりの岩田寛(34)が用具契約を結ぶスポンサー主催の大会に出場した。初日は2バーディー、1ダブルボギーの71で回りイーブンパー29位タイ。
来週に再渡米するため、ツアー記者から米参戦の意気込みを聞かれると「ジュニア育成のためにゴルフ場を買えるほどお金を稼ぐこと」と語った。
ジュニア指導のための目標は有意義ではあるが、米ツアーは甘くない。
「まず移動が大変です。宅配システムが整っている日本と違って、米ツアープロは自分でキャディーバッグを抱えての移動になります。しかも時差のある米大陸を東から西へと、昼夜関係なく飛行機に飛び乗ることになる。トッププロはプライベートジェットですが、大都市を結ぶ定期便でないと時間通りに運行されないことがよくあり、空港に足止めを食らうこともしばしばです」(米ゴルフ記者)
その体力疲労は日本ツアー転戦とは比べものにならないのだ。
「1年目は宿や移動方法を覚えて、2年目に行きつけのレストランを見つける。そして3年目になってやっとコースに慣れるといわれるほど、米ツアーに溶け込むのは時間がかかり、大変です」(米ゴルフ記者)
よほどの実力がない限り、簡単に大金稼ぎはできないのだ。