双子マラソン兄弟の宗茂さん 今は売れっ子「気功師」に
宗茂さん(63)・猛さん(63)は日本で最も有名な双子マラソン兄弟。70年代後半から80年代の日本男子マラソン黄金期、現DeNAランニングクラブの瀬古利彦総監督との壮絶なつばぜり合いは今も語り草だ。双子の兄、茂さんはモントリオールから3大会連続して五輪代表に選ばれ、引退後は旭化成陸上部監督として森下広一、小島宗幸・忠幸、川嶋伸次らの名ランナーを育てた。さて、今どうしているのか。
■超能力? そんな怪しいもんじゃありません
「はるばる延岡までご苦労さまです」
JR日豊本線延岡駅から南に約800メートルの住宅地に立つ5階建てマンションの1階にある「気功健康塾」を訪ねると、笑顔の宗さんがいた。
「オープンしたのは旭化成陸上部の監督を弟の猛に任せて退職した3年後、08年6月です。気功は生命エネルギーである“気”によって、人間が本来持ってる自然治癒力や免疫力を高める東洋医学由来の健康法。私が両手をかざして“気”を送り、体内に滞っている“気”を循環させたり、“悪い気”を排出して健康な体に復調させます。超能力? とんでもない。そんな怪しいもんじゃありませんよ、ハハハ」