双子マラソン兄弟の宗茂さん 今は売れっ子「気功師」に
その後、それまでまったく興味がなかった気功を学ぶようになり、退職後は延岡市にある九州保健福祉大学で客員教授として東洋医学を研究。気功による改善例を分析してきた。
「私が気功を始め、それがマスコミに取り上げられるようになってから、気功師の方たちから言われるんです。“宗さんのおかげで、ウサンくさく見られなくなった”って。ちゃんとした気功には、西洋医学では解明できないパワーがあります。私の活動が少しでも気功の啓蒙につながればうれしいですね」
ちなみに、「作務衣姿の気功師には、どうしても怪しげな雰囲気がつきまとってしまう」と苦笑し、宗さんはセーターなどの普段着で施術する。
さて、リオ五輪である。旭化成には去年12月の福岡国際マラソンで3位に入賞し、「リオに最も近い男」と呼ばれる佐々木悟選手がいる。残る代表選考レースは東京(2月28日)、びわ湖毎日(3月6日)の2つだ。
「現在、私は旭化成陸上部の顧問として総監督の猛をサポートする裏方。個々の選手について話せる立場にありません。もちろん、佐々木君がぜひ代表選手に選ばれて欲しいですが」
最後に宗さんの案内で延岡市内の旭化成陸上部事務所に宗猛監督を直撃したところ、「あくまでも東京とびわ湖の結果次第。今の時点で誰が代表になるか、見当もつかないですね」との答えだった。