リバプールが欧州CL優勝なら…放出有力のFW南野拓実に「来季も残留」の目
欧州のクラブ王者を決める欧州CLの決勝進出チームが決まった。
英プレミアのリバプールに続いてスペイン1部のレアル・マドリードが5日、英プレミアのマンチェスター・シティー相手に終了間際の2得点で延長戦に持ち込み、最後はエースFWベンゼマのPKで激戦を制し、決勝に駒を進めた。
29日にパリで行われる決戦の組み合わせは「4年前の再現」。この時はレアルが3-1で勝利した。
リバプールにとってはリベンジの好機となるが、そのリバプールで戦力外のボーダーライン上にいる日本代表FW南野拓実(27)にとっては、「決勝の試合結果が自身の今オフの去就にも大きく関わる。是が非でも勝って欲しいと両手を合わせているはず」とサッカー関係者がこう続ける。
「欧州CLは出場チームに対する賞金が他大会と比べてケタ違いです。出場した時点で20億円が支払われ、グループステージでは1試合当たりの勝利給が3.5億円、引き分けで1.2億円。決勝トーナメントに進めば12億円、準々決勝進出で14億円、準決勝進出で16億円が加算されて、決勝に勝利すると優勝賞金26億円が支給される。準優勝の場合は賞金18億円。この差額の8億円で南野の移籍金相場12億円の7割近くまかなえる計算となる。南野はリーグ戦の出場機会は少ないが、カップ戦では主力としてプレー。今季は公式戦に23試合出場で9得点、3アシストと上々の数字を残している。CL優勝賞金が入れば、リバプールもオフの補強費の原資として<南野の移籍金>を当てにしなくても済み、南野に残留の目が出てくるのです」
そもそも南野はクロップ監督が気に入って引き抜いた選手だ。フロント幹部の来季構想には従わないといけないが、南野を貴重な戦力のひとりとして計算している。欧州CL制覇で実入りが増えれば、放出要員の有力候補の南野に「来季も残留」の可能性も出てくる。