“出不精”大関・御嶽海が出稽古解禁も…いまだ部屋から出ず問われる本気度

公開日: 更新日:

 20日、大関貴景勝(25)が追手風部屋に出稽古に赴いた。

 大栄翔や居合わせた陸奥部屋の霧馬山などと計30番。新型コロナの影響で2年と3カ月ぶりに解禁となった出稽古に、本人も満足そうだった。

 7月場所でカド番を迎える同じ大関の正代(30)は、出稽古先として人気のある時津風部屋所属。自分から赴かなくとも、高安錦木など、やってくる幕内力士を相手に相撲を取っている。

 そんな中、再開された出稽古に「我関せず」なのが御嶽海(29)だ。大関2場所目の先場所は6勝9敗に終わり、早くも角番。それでも出稽古に行く気配すらない。

 親方のひとりは「一体、何を考えているのか……」とクビをひねりながら、こう続ける。

「所属する出羽海部屋は他に関取がおらず、近隣の春日野部屋への出稽古が恒例だった。しかし、それもコロナでかなわず、様々な力士と稽古が出来る巡業も中止。本人も『調整が難しい。出稽古を再開してほしい』と話していたんだけどねえ。首に不安を抱えながらも強くなろうと努力する貴景勝とは大違い。今の若い世代、特に御嶽海のような学生相撲出身力士にとって、出稽古は『本場所直前の最終調整』の面が強いから、時期尚早だと思っているのか。名古屋場所は師匠の出羽海親方(元幕内小城ノ花)が担当部長で、故郷の長野県からは大勢の応援団が来る。彼らに恥をかかせることにならなきゃいいけど……」

 御嶽海は大関昇進を確実にした1月場所の優勝インタビューで、「皆さん、注目して見てください」と高らかに宣言。その舌の根も乾かぬうちに……では、口先だけかと思われても仕方ない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇