相撲協会でやりたい放題だった“裏金顧問”敗訴の至極当然…「貴の乱」は終息するのか?

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 本当の意味で「貴の乱」が終息するのか。

 相撲協会が「裏金顧問」こと小林慶彦氏に5億1000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が昨8日、言い渡された。東京地裁は小林氏に9812万5758円の支払いを命じ、相撲協会は控訴しない方針だという。

 北の湖前理事長(元横綱)の肝煎りで2012年に危機管理政策顧問に就任した小林氏は、理事長の威光を傘にやりたい放題。国技館の改修工事を行った業者から自身の経営するコンサル会社に渡った裏金をはじめ、仲介者を介してパチンコメーカーなど計7社から約1億7000万円を受け取るなど、私腹を肥やし続けた。

 小林氏はこうした裏金について言い訳にしか聞こえない弁明をしていたが、完敗である。

「とにかく元顧問はしぶとい。後ろ盾だった元理事長の北の湖さんが15年に亡くなると、当時理事だった貴乃花に鞍替え。このままでは八角理事長(元横綱北勝海)ら執行部に切られると思ったのだろう。貴乃花の野心をくすぐって執行部にケンカをふっかけさせた。いわゆる『貴の乱』の引き金を引いたも同然です。約5億円の損害賠償の内訳には、協会が元顧問によって損なわれた社会的信用なども入っている。徹底的にやらないとダメだった」

 とは、ある親方だ。

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