元大関・朝乃山ようやく6場所謹慎解除 三段目からの逆襲は? 照ノ富士は序二段→横綱
期待半分、不安半分といったところだろう。
7月場所で三段目になる元大関の朝乃山(28)が11日、謹慎後初めて稽古を公開した。朝乃山は昨年5月場所前、新型コロナに伴う緊急事態宣言中にキャバクラ通いが発覚。当日に同行していたスポーツ紙記者と口裏を合わせて協会にウソをついたこともバレ、5月場所を途中休場。同年7月場所から6場所謹慎という重い処分を下された。
あれから1年。高砂部屋での稽古に終始するしかなかった元大関は成長したのか。
親方のひとりは「少なくとも体つきは以前と変わらない」とこう話す。
「体がしぼんだり、筋肉が落ちているようには見えない。日々の稽古をマジメにやっていた証しでしょう。多少、体に張りがないように見えるが、本場所まで時間があればどの力士もそこは仕方のないことですから。1年間、実戦もないのに現状を維持できるだけでも大したものですよ」
順調に三段目を1場所、幕下を2場所で通過すれば、来年1月には十両に返り咲く。そこでも全勝優勝かそれに近い成績を残せば、同3月場所には再入幕が期待できる。ケースは違えど、横綱照ノ富士も負傷と病気の影響で大関から幕下まで落ち、そこから4場所連続休場。序二段まで番付を下げながら、相撲のうまさに磨きをかけて這い上がった。同じことが朝乃山にも期待できるか。