U18野球W杯のネット裏にスカウトがほとんどいないナゼ…日本は悲願の世界一へ前進なのに
アメリカと韓国に勝っても、国内の盛り上がりはいまひとつだ。
7日のU18野球W杯スーパーラウンド初戦。日本代表は韓国を7-1で撃破した。韓国はダブルヘッダーという不利な条件ではあったが、勝ちは勝ち。エースの前田悠伍(大阪桐蔭)が4回1安打無失点の好投を見せるなど悲願の世界一に向け一歩前進した。
ここまで6試合で5勝1敗と快進撃を続けているが、世間の注目度はそれほど高くない。試合が地上波放送されず、BSでも生中継されない日があるのも原因だろう。
関心が薄いのは、実はプロも同様だ。台湾にスカウトを送り込んでいる球団は、確認できる限りで日本ハム、ソフトバンク、巨人の3球団のみ。大会直前の国内代表合宿ですら6球団以下という日もあった。
過去の国際大会を見ると、吉田輝星(日本ハム)や根尾昂(中日)、小園海斗(広島)らが出場した2018年U18アジア野球大会(宮崎)は日米合わせて27球団のスカウトが集結。佐々木朗希(ロッテ)や奥川恭伸(ヤクルト)が出場した19年U18野球W杯(韓国)にも同等のスカウトが押しかけていただけに、今大会は“異常事態”といえる。「注目選手が少ないからですよ」と、さるスカウトがこう話す。